創立5周年のご挨拶

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は、格別のご高配を賜りまして厚くお礼申し上げます。

さて、株式会社ビットマイスターは本日をもって創立5周年を迎えることとなりました。

これもひとえに皆様のご支援の賜物と心より感謝しております。

第5期も、主として研究機関向けに研究開発サービスを提供して参りました。電波資源を効率的に利用するホワイトスペース帯の活用技術や、異種無線環境化での最適ネットワーク選択技術、新世代のネットワーク技術研究など、情報通信分野における研究開発ソフトウェアの実装サポートを行いました。

また、社内研究組織として新たに『技術表現研究所』を立ち上げました。研究開発における成果を、研究者や技術者自身が社会にわかりやすく、かつ魅力的に伝えるための手法と、その伝わり方の評価について調査・研究をするためです。その成果は受託した研究実証システムに反映させるだけでなく、関連学会での発表や、外部機関向けの講座を通じて積極的に展開して参りました。

自社サービスとして提供を始めた、統合コミュニティーウェア『LabCommons』は、おかげ様で、研究室単独の利用から、学術コミュニティー、更には地域の科学教育ネットワークへと活用の幅が拡がってきております。機能追加のご要望も多数いただいており、今後も付加機能を充実させ、より使い勝手の良いサービスにしていきたいと存じます。開発支援ライブリーである『BitMeister ASN.1 Library for Java™』は、さらなる開発効率向上を目指し日々更新中です。

こうした取り組みを通じて、弊社の独自サービスに興味を持ったお客様からのお問い合わせも増えて参りました。プロトタイプシステムの開発、新規通信プロトコルの検証、ソフトウェア動作の可視化などの開発には、いずれも広く深い知識が求められます。お客様が期待される要件を一つでも多く形にするべく、社内勉強会の定期的な開催や、社外の科学技術コミュニティーへの積極的な参加などを通して、社員一同、新規技術のキャッチアップに努めています。

そしてこの度、5周年を期に心機一転、事務所を移転いたしました。県庁近くの公的機関が集まる静かな緊張感がある場所です。加えて、増資も実施しております。引き続きお客様に安定したサービスを提供できるよう社内開発環境の充実と、財務基盤の強化を図っていきます。

第6期は、さらに多くのお客様に弊社サービスをご利用いただき、科学技術の発展と普及に広く寄与していければと存じます。

何卒、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、創業来5年間の長きに渡りオフィスサポートとしてご支援くださったアステリVIPの皆様に、改めて深く感謝申し上げます。本当にお世話になりました。

敬具

平成24年8月20日

株式会社ビットマイスター

代表取締役 笠原 勉