トーキョーはうるさい街?

先月末に、当社が参加している国際標準化の会議が東京で開催されました。そのときに、ドイツから参加されている方に聞かれたこと。

「トーキョーは、いつもこんなにノイジーなのか?」

確かに電車や車の音はうるさいですが、彼の住んでいるベルリンと比べて、特にうるさいということはないような…と思っていると、

「このノイズはいったい何だ?人工的な音なのか?」

そう言われて、やっと気がつきました。

そう、彼はセミの鳴き声のことを話していたのです。実は、ドイツなどの北ヨーロッパには、セミが生息していないのだとか。その音が虫の鳴き声であることを知って、彼はたいへん驚いていました。彼は、その音が上の方から聞こえてくるので、電柱の上の変電装置か何かからノイズが発生しているのだと思っていたそうです。

日本の映画やアニメーションでは、夏のシーンの代表的な効果音としてセミの鳴き声が使われます。しかし、そういったシーンをヨーロッパの方が見ると、「この奇妙なBGMは何?」と疑問に思ってしまうのだそうです。自分の「当たり前」が、誰にとっても「当たり前」であるとは限らない。そんなことをつくづく実感した出来事でした。

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