12月21日は皆既月食です

 2010年12月21日(火)、16 時 40 分〜 17 時 54 分に皆既月食が起こります。昼間に暗くなる日食に比べ、月食は夜に月が欠けるだけなので地味ではありますが、子供の頃に観るとそれなりに記憶に残ります。お子様のいる方は、国立天文台の皆既月食を観察しようキャンペーンに参加しても楽しいかもしれません。

 残念ながら関東地方南部は雨の予報ですが、運がよければ東の空に月が観測できます。
詳細な方位はここをクリック。(おはこん番地は!?API)

 続きは観測のコツを紹介します。

1. 高いところで観測しましょう
 今回の月食は月が地平線にかなり近い位置で起こります。学校の校庭で待っていたのだけれど、月食は校舎の裏で起こっていたということにもなりかねません。地平線が見渡せる広い場所がなければ、東の方角にある障害物よりも高い場所で観測しましょう。

2. 撮影するなら三脚を使いましょう
 月はかなり明るい星なので、比較的簡単に撮影できます。とはいっても、日が暮れた後の撮影なのでシャッタースピードが長くなり、さらに望遠レンズを使うとなれば確実に手ぶれしてボケボケの写真になってしまいます。これを避けるためには三脚は必須です。
 さらに月の動きは意外に速く、ファインダーの真ん中に月を捉えても、シャッターを切る頃にはずれていたりします。これも望遠レンズを使うと画角が狭くなるので、より月の動きが速く感じます。月の動きを予測して待ち構え、タイミングを合わせてシャッターを切ると上手に撮影できるでしょう。

3. カメラを冷やしましょう
 デジタルカメラを使う場合は、撮影前にしばらく外にカメラを放置して冷やすとよいです。オカルトではなく、カメラが温かいとカメラ自体から出る赤外線がノイズとして写りこんでしまい、美しく撮影できません。かといって冷蔵庫で冷やすのは結露して故障しますのでやってはいけません。
 撮影感度を上げるとシャッタースピードが速くなる代わりに、ノイズは増えます。感度を下げるとノイズは減りますがシャッタースピードが遅くなりブレやすくなります。最近のカメラは高感度でもノイズが抑えられてますので、そこは兼ね合いで調節してみてください。

※注意: 太陽は明るすぎて普通には撮影できません。むやみにカメラを向けると危険です。

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