ベアリングのための楽器

昨日、横浜のBankART1929で開催されている「BankART Life II 心ある機械たち展」を見てきました。

この展覧会のテーマは、「無用」で「でくのぼう」な機械や運動を通して、人間と機械との関係を問い直すというもの。「無用な機械」という、ある意味で矛盾した存在であるモノたちを見るうちに、不思議と愛おしさや可笑しさが込み上げてきます。

その中でも、機械と運動の美しさが際だった作品が、こちらです。


この作品は、川瀬浩介氏による「ベアリング・グロッケン」。タイミング良く落とされるベアリングが鉄琴の階段を跳ねながら下り降り、音楽を奏でます。均質で正確な”世界一丸い”ベアリングだからこそできる作品なのだそうです。

限りなく真球に近いベアリングを作る高い技術を、音楽という形で誰にでもわかりやすく表現する、サイエンスコミュニケーションの好例ではないでしょうか。

この「BankART Life II 心ある機械たち展」は、11月30日まで開催されています。

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