ベアリングのための楽器

昨日、横浜のBankART1929で開催されている「BankART Life II 心ある機械たち展」を見てきました。

この展覧会のテーマは、「無用」で「でくのぼう」な機械や運動を通して、人間と機械との関係を問い直すというもの。「無用な機械」という、ある意味で矛盾した存在であるモノたちを見るうちに、不思議と愛おしさや可笑しさが込み上げてきます。

その中でも、機械と運動の美しさが際だった作品が、こちらです。

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トーキョーはうるさい街?

先月末に、当社が参加している国際標準化の会議が東京で開催されました。そのときに、ドイツから参加されている方に聞かれたこと。

「トーキョーは、いつもこんなにノイジーなのか?」

確かに電車や車の音はうるさいですが、彼の住んでいるベルリンと比べて、特にうるさいということはないような…と思っていると、

「このノイズはいったい何だ?人工的な音なのか?」

そう言われて、やっと気がつきました。
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「対決」というフレームワーク

土曜日に、上野の国立博物館で「対決-巨匠たちの日本美術」展を見てきました。国立博物館の特別展は毎回大盛況なのを覚悟して行くのですが、今回も会期末だというのに予想以上の混雑ぶり。入場制限まで行われていて、入り口の前で15分ほど並んでからようやく中に入ることができました。

「対決」というのは、同時代に活躍した作家や師匠と弟子にあたる作家など12組の巨匠の作品を、それぞれに並べて展示するという趣向。で、思ったのですが、この「対決」という企画、いろんな面で秀逸です。
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