準天頂衛星みちびきには災害・危機管理通報サービスというものがあり、GNSSモジュールで気象や地震などの様々な災害に関する情報を受信することができます。きょうはその衛星からの信号をデコードするPythonスクリプトを書いたので紹介します。デコーダのなまえはAzarashiです。
GitHub – Azarashi: A QZSS DCR Decoder
使い方はGitHubに書いたのでそれを見ながら使ってもらえば大丈夫です。いろんな応用があると思います。たとえば緊急地震速報を受信したらスマートリモコンと組み合わせてライトを点けるとか。
ということで、このブログには受信に必要な機器を簡単にまとめておきます。
- GNSSモジュール
- Sony Spresense
- u-blox F9P
- Windows PC
- Raspberry Pi
お手頃価格で災害・危機管理通報を受信できるのですが、イマイチ安定して受信できず、別のアンテナを取り付けるには工作が必要なのが難点です。このためだけに買うのはあまりおすすめできません。
この組み合わせは安定してます。見通しのよい南向きの窓際に置いておけばしっかり受信しています。ただZED-F9Pのモジュールが高いです。u-bloxのもうちょっと安いやつでもいけると思うのですが、まだ試してません。試した方はご一報ください。
もしサンプル機器をご提供いただける会社さんがありましたらウェルカムです。よろしくおねがいします。
u-bloxのGNSSモジュールを使う場合には設定ツールu-centerを使うために必要です。Spresenseを使う場合にはArduino IDEが必要ですがそれは必ずしもWindowsである必要がありません。
Azarashiを動かすデバイスは、Pythonが動けばPCでも何でもいいのですが、お手軽にIoTを始めるならRaspberry Piはよい選択肢です。AzarashiはRaspberry Pi4で開発しましたので、動作実績はバッチリです。
使用例を直接教えてもらえなくてもいいので(いや、直接おしえてもらえてもうれしいんですが)、ネットに上げてもらえるとうれしいです。なにも反応がないとアップデートされなくなる可能性があります。使ったらぜひ発信よろしくおねがいします。
Happy Hacking!