新規導入編に続いて、複製編です。前回新規導入した「Fedora 9」を複製する手順をまとめておきます。
なお、私の試した環境では本手順で今のことろ問題なく動作していますがすべての環境での動作は保証できないのでお試しの際は自己責任ということでお願いします。
本手順では、「ESXiサーバがssh利用可能であること」が必須ですのでssh有効化していない場合はこちらの記事を参考に有効にしておいてください。
(ハードウェア構成についても上記記事に記載されている構成を前提としています)
また、以降の手順では以下の記載ですすめますので適宜環境に合わせて変更してください。
- コピー元VM名「hogehoge」
- 新規VM名「fugafuga」
- VMの各種ファイルの保存先は「/vmfs/volumes/datastore1」
- コピー元のゲストOS停止
VMware Infrastructure Clientより、「hogehoge」を停止しておきます。 - 新規VM用のディレクトリ作成ESXiサーバにsshでログインして以下コマンドを実行します。
mkdir /vmfs/volumes/datastore1/fugafuga
- ファイルコピーESXiサーバにsshでログインして以下コマンドを実行します。
cp /vmfs/volumes/datastore1/hogehoge/hogehoge-flat.vmdk /vmfs/volumes/datastore1/fugafuga/fugafuga-flat.vmdk
cp /vmfs/volumes/datastore1/hogehoge/hogehoge.vmdk /vmfs/volumes/datastore1/fugafuga/fugafuga.vmdk
- 新規VMのvmdkファイル編集ESXiサーバにsshでログインして以下コマンドを実行します。
vi /vmfs/volumes/datastore1/fugafuga/fugafuga.vmdk
以下を変更して保存します。
「hogehoge-flat.vmdk」→「fugafuga-flat.vmdk」
- VM作成VMware Infrastructure Clientより「New Virtual Machine…」で「New Virtual Machine Wizard」を起動して各項目を以下のように設定します。
- 「Wizard Type」→「Custom」を選択
- 「Name and Location」→「fugafuga」
- 「DataStore」→hogehogeと同じ
- 「Guest Operating System」→hogehogeと同じ
- 「CPUs」→hogehogeと同じ(*)
- 「Memory」→hogehogeと同じ(*)
- 「Network」→hogehogeと同じ(*)
- 「I/O Adapters」→hogehogeと同じ(*)
- 「Select a Disk」→「Use an existing virtual Disk」をチェックして「fugafuga.vmdk」を選択
- 「Advanced Options」→そのまま(*)
*構成にあわせて変更しても問題ないと思います。
- 新規VMのOS設定変更VMware Infrastructure Client上で「fugafuga」をコンソール起動します。
無事に新規VMが起動したら、ホスト名やIP変更などを行うのですがそのときにひとつ注意点があります。
ESXiは、実NICが同じでもゲストOSに対して異なるMACアドレスを割り当てるのでコピー先のゲストOSではコピー元で認識していたMACと新たに割り当てられたMACの2つが検出されてNICが二つあるように見えてしまいます(コピー元のMACアドレスのものがeth0、コピー先のMACアドレスのものがeth1)。「Fedora 9」の場合は以下のファイルのMACアドレスを更新後に再起動することで正常に認識できます。
- 「/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules」
- 「/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0」 (HWADDRの記述がある場合)
上記手順の2~6を繰り返すことでいくつも複製が行えます。