新年のご挨拶

正月飾り

謹賀新年

 

 旧年中は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございました。

 顧客の皆様をはじめとして、業務パートナーの方々、レンタルオフィスのアステリVIPスタッフの皆様、そして、社員を支えてくれているご家族の皆様、その他、お世話になった全ての関係者の方に深く感謝いたします。

 また、先の大震災で被災された皆様には心からお見舞いを申し上げるとともに、被災された地域の一日も早い復興を祈願いたします。

 未曾有の災害にさらされた昨年は、情報通信技術の無力さと必要性の双方を強く感じさせられた年でした。
通信がつながることのありがたさ、情報が正確にわかりやすく伝わることの大事さを思い知らされました。

 そんな中、弊社は引き続き研究機関向けの研究開発サービス事業を推進して参りました。周波数の利用効率を向上させる異種無線制御技術や、複雑化するネットワーク運用の負荷を軽減させるためのネットワーク仮想化技術の研究開発を、主に支援させていただきました。こうした支援が、通信をつなげる技術の向上の一助になれたなら幸いです。

 さらに、研究開発サービスの一環として技術をわかり易く魅力的に伝えることを目指して取り組んできた「科学技術コミュニケーション」分野の調査研究に関し、『技術表現研究所』という研究組織を正式に立ち上げました。今後は本研究所を通じて、研究成果や先端技術を社会にわかりやすく発信するための方法論を探求していきたいと存じます。

 そして、顧客である研究者の皆様の想いを形にする技を一つでも多く手に入れるべく、社員一同、新技術の取り込みにも注力しました。
先端技術調査と試作開発の継続的な実施、定期的な社内勉強会開催によるノウハウ共有、また、新たな知見を得るための社外コミュニティーへも精力的に参加して参りました。その成果の一部は、弊社ブログに掲載したほか、オープンソースプロジェクトや、外部機関向けの講座などを通じて公開しております。

 本年は、いままで積み重ねてきた情報通信技術や技術表現のノウハウを、新規顧客に向けても積極的に展開していく予定です。
弊社が最も得意とする分野の一つである有無線通信制御技術は、スマートグリッド分野や次世代エネルギー分野などに適用していきたいと存じます。
 技術表現研究所における調査・研究の成果は、弊社サービスに活用するだけではなく、科学技術コミュニケーション分野の伝えるスキルの一つとして関係者が広く利用できるように積極的に公開していきます。

 本年もよりいっそうのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 皆々様にとりまして、新しい年がより幸の多き年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成24年 元日
株式会社ビットマイスター
代表取締役 笠原勉

『複雑システムのネットワーク科学研究会』の紹介

先日参加したワークショップで知った研究会。

 『複雑システムのネットワーク科学研究会』

情報通信研究機構が推進する「新世代ネットワーク推進プロジェクト」のサブプロジェクトである、「大規模複雑極限ネットワークサイエンス」が主催。

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東京理科大学 長谷川研究室ホームページリニューアル

東京理科大学長谷川研究室HP画像

東京理科大学の工学部に長谷川研究室という研究室があります。

長谷川研究室は「非線形システム工学」を専攻とし、
ユビキタスモバイルネットワーク/カオス/ニューラルネットワーク/大規模最適化といった分野の研究をしています。

先日この研究室のHPがリニューアルしました。

長谷川研究室ホームページ

リニューアルにあたりビットマイスターも一部お手伝いさせていただいています。

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『国立科学博物館サイエンスコミュニケータ養成実践講座』の紹介

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国立科学博物館サイエンスコミュニケータ養成実践講座」の今年度受講生募集が始まっている。

当講座は以下の資質・能力を習得することを目的としている。
1)サイエンスコミュニケーションの考え方を学び、専門外の人々と科学技術をわかりやすく語りあうためのコミュニケーション能力
2)専門家、一般の人々それぞれの立場から科学技術をとらえ、人と人をつなぐコーディネート能力

大学生(修士、博士課程含む)を主な対象としているが社会人の参加も相談に応じていただける。
私は一昨年、社会人(といっても限りなく無職だったが・・・)として参加し、無事認定証を受領した。

講座のカリキュラムは国立科学博物館のHPに掲載されているので詳しくはそちらを参照いただきたい。また、本講座に関連した科学系博物館を活用したサイエンスコミュニケーション活動についての研究論文も公開されているので興味があればこちらも目を通しておくと講座の目的や背景がより理解できるだろう。
科学コミュニケーターに期待される資質・能力とその養成プログラムに関する基礎的研究公式サイト

本エントリーでは、上記資料ではあまり触れられていないカリキュラム外での本講座の特徴・利点に関して、私の感じたことを参考までに挙げておく。

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