東京ビックサイトで開かれた『サイン&ディスプレイショー2008』に行ってきた。
サインやディスプレイの制作・施工向けの資材や素材、加工機器、工作車両などが展示されている、いわゆる広告資機材展である。
技術展示の方法として何か新しい手法がないかヒントを探ることが参加目的。
先日行われたInteropでもデジタルサイネージというキーワードが飛びかい、IT機器を多用した新しい広告手法の可能性を追及していたが、こちらの展示会はどちらかというともう少しアナログというか単純な仕組みを使って人の目を惹く広告手段が中心だった。
もちろんネットワークを利用した広告コンテンツ配信システムのようなものもあったが、最終的に表現されるメディアはプロジェクター映写であったり、LED照明であったり、紙や布のポスターやエンブレムのようなサインであったり、それ自体はシンプルなものであり、ダイレクトに心に訴える手法が中心だった。
写真のディスプレイ商品は株式会社グリーンハウスが展示していた、無機EKパネル・エルミナスという商品。
薄いぺらぺらの紙みたいなディスプレイにアニメーション表現できる。
レイヤを重ねて点滅させていくだけの単純なものだがなかなか綺麗で動きもある。残念なのは表示プログラムは固定になってしまうこと。
例えばこのエルミナスを使って、電波強度や通信速度の表示をリアルタイムで動的に表示することができれば訴求効果が上がるかも。
そんなことを色々質問してたら、対応してくれた営業担当者は広告以外での使用は想定してなかったらしくかなり困っていた・・
工学研究系の技術展示は主にパワーポイントの資料や実験映像をパソコンのディスプレイ(よくて大型ディスプレイ)で表示していることが多い。
学術界内部での展示説明では、研究の詳細を伝えるために装飾に凝らないこうした玄人受けする展示が向いているが、
広く一般に研究成果をアピールしていくには、PCディスプレイから踏み出してもう少しこういった広告メディアで使われる”目を惹く表現方法”も使ってみるのも良いのではないかと思った。